PER(株価収益率)
株価が、1株あたり会社の純利益の何倍になっているかを判断するための数値で、
PER数値の低い銘柄は割安とされ、高い銘柄は割高と判断されます。
PER(倍)=株価/1株当たりの当期純利益(EPS)
例
株価が100円、税引き後当期純利益10憶円、発行済株式数が1億株の場合は、
EPS=10億円/1億株=10円
PER(倍)=100円/10円=10倍
PERは、PER単体で割安かどうかを判断はできませんが、複数の銘柄を比較することで判断がつくようになります。たとえば、PERがA社は10倍、B社は5倍となっているとき、PERが低いB社の方が一般的には割安だと判断されます。ただし、PERが低くても、業績が悪化して行く見込みですと割安とは言えず、さらに低くなってしまっては損をしてしまいます。その逆でPERが高くとも今後伸びていく見込みがある場合は、少しくらい高くとも買いと言えます。PER以外に業績や将来性なども合わせて判断する必要があります。
PBR(株価純資産倍額)
株価が1株あたりの純資産(BPS)の何倍になっているかの数値で、 PBRが低い(1倍に近い)銘柄は割安とされ、高い銘柄は割高と判断されます。
PBR(倍)=株価/1株あたりの純資産(BPS)
例
株価が100円、純資産が10億円、発行済株式数が1億株の場合は、
BPS=10億円/1億株=10円
PER=100/10円=10倍
PBRが1倍の場合は、株価は会社の純資産とほぼ同じと考えられ、PBRが1に近くなったり1を割り込むと、その銘柄は割安(お得)だと判断されます。
ROE(自己資本利益率)
株主が出資したお金を使ってどれだけの利益を上げたかの判断ができる数値で、
ROEが高いほど資本効率が高い企業といえます。
ROE(%)=税引き後当期純利益/自己資本×100
例
税引き後当期純利益が10億円、自己資本が50億円の場合は、
ROE=10億円/50億円×100=20%
一般的にROEが10%以上の企業は、投資価値のある会社だと判断されます。ただ、日本企業の場合には平均ROEが5%程度であるため、5~10%だとしても一概には投資価値のない会社だとはいえません。
配当利回り
配当利回りとは株価に対する配当金の割合で、配当利回りが高いほど、投資額に対する配当額が多くなります。
配当利回り(%)=1株あたりの配当金株価/株価×100
例
株価が100円、1株あたりの配当金が5円の場合は、
配当利回り=5円/100円×100=5%
配当性向
その期の純利益に対する配当金の割合で、その企業が利益をどれだけ株主に配当するかという割合で、 配当性向は投資を行う際に企業を評価する指標のひとつです。
配当性向(%)=配当金の支払い総額/税引き後当期純利益×100
例
税引き後当期純利益が20億円、年間配当金の総額が5億円の場合は、
配当性向=5億円/20億円×100=25%
配当性向が低い企業が必ずしも『悪い企業』とも言いきれません。企業が成長するにはお金が必要なので、投資をするために株主に配当せずに貯めている可能性があるからです。
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