五十肩 闘病記

ヘルシーライフ
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思い起こせば1年前の3月末
左肩から腕にかけて激痛が走った。

布団を掛ける動作時に今まで味わった事のない電気が走るような強い痛み。
収まるまでに1分位かかり何とか動かせるようになった。
この時の私はまだこの先に腕が上がらなく成る事を知らずに過ごしていた。
足がつるという事を誰もが一度は体験していると思いますが、あの時に動かせなく
なる、例えるならそんな感じです。

<発症前前からあった自覚症状>
・後ろに手を回す時に、軽い痛み。
・時々起こる肘が痛み。
・肩甲骨の周囲が重く張った感じと慢性的肩こり。
・呼吸が浅い。

これらは今思えばという話で、その時はまさか五十肩の前触れだとは思わなかった。
というのも直前まで、肩の痛みを一度も感じたことがなく、健康番組で取り上げられている肩のストレッチなどを難なくこなせていたからだ。

それから暫くして黙っていても痛みが出て腕が上がらなくなり、
最初に味わった激痛も動かすたびに起こるようになり、病院を受診し五十肩でと診断された。
仕事が忙しい為、痛み止めとシップで対応していたが、いよいよ酷くなり限界に・・・

8月からは仕事を休み自宅での闘病生活が始まった。
この状態でよく4か月も仕事をやったなぁ
相当無理していたなぁ
もっと早く休めばよかったと後悔。
日常行う動作全てができなくなり右手でかばいなんとか服を着たり、料理をしたり、シャンプーをしたり・・・
前習えのポーズが動かせる範囲で上にも横にも後ろにも動かせず、車に乗り込みドアを閉める、シートベルトを引っ張ることもできなかった。

家族の前でも痛いという言葉すら発してはいけない。
孤独感と痛みとの闘いの日々。
年老いて役にたたなくなった時にもこんな気持ちにさせられるかもしれないな。
今まで出来ていたことが出来ない、時間がかかる・・・
毎日大丈夫かいと言って欲しい訳ではないけれど寄り添って欲しいな。

夜、眠れない程の痛み、寝返りも打てない、いつまで続くのか。
仕事を休み迷惑をかけている事のストレス。
誰にも頼れず一人で痛みと向き合わなければならない孤独感。
この先どうなるのかという予期不安。
もう精神も崩壊寸前。
すでに崩壊していたのかもしれない。

週に1回の注射と毎日の内服加療を続け、やっと10月頃からリハビリ開始となった
リハビリでどこまで回復するのか未知であったが、一回受けるごとに良くなっていく。
動かしたら起こる激痛も減り少しずつ腕が上がるようになってきた。
2か月かかり何とか不自由なく使えるまでに快復した。
喜んでいた矢先に今度は右肩が痛くなってきた。

早めに注射をして経過を見ていたが、1月には腕が上がらなくなって関節に水が溜まり
炎症を起こしてしまった。

また左の時と同じあの痛みとの闘い。
今回はある程度経過が分かっているので痛みが治まりリハビリ開始まで漕ぎつければ
何とかなると思い頑張っている。
今まだ治療中ですが、自分が患者になって初めてわかった事もあります。
患者は孤独である事。

医師は病気の診断をつけ注射や薬を処方しますが、リハビリスタッフは患者の痛みに
直接寄り添い患者と共に回復を目指してくれる存在である事。

うちの子もPTの資格を持ち頑張っていますが、良い仕事に就いたなと思います。
痛みについて相談したり、痛みを分かってくれるのもリハビリスタッフであり、
患者の精神面のサポートまで担う重要な存在。

家族が一番の理解者となる事は難しく、逆に患者のストレスの要因に成り得る事もある。
色々な人がいて、様々家族の形があるので、家族が支えとなる場合もあるでしょうけど・・・
私の場合も家族に支えられているのかもしれないが、孤独だと感じています。
主婦は家庭において担う役割が多く、体を壊すと生活に支障がでます。
そんな時に家族の協力がなければ生活が成り立ちません。
もう少し迷惑をかけると思います。
情けない・・・

今はリハビリのサポートを受けているので精神面でかなり楽です。
固まっていた関節周囲がほぐれ呼吸も楽になりました。
まだ時間がかかると思いますが前向きに頑張ろうと思っています。
次回どのようなリハビリをしているか具体的にアップします。

今、五十肩で苦しんでいる人もこの体験談を読んで気持ちが軽くなってくれたら
幸いです。

家族が苦しんでいる人は痛みに寄り添ってあげて下さい。
患者は本当に孤独ですので・・・

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コメント

  1. hanako より:

    raramintさん

    raramintさんのように強い炎症と拘縮が起きた方もリハビリで少しづつ快方に向かわれたのですね。

    何回もの質問に快くお答えくださった上にあたたかい言葉をたくさん掛けていただき、本当にありがとうございました。
    raramintさんのおかげで道筋が少し見え不安感が和らぎました。

    raramintさんのことですからきっとしばらく気にかけてくださることと思います。
    安静時痛・夜間痛が収まる幸せな日が来たらまたコメントさせていただきます。
    (鎮痛剤は五十肩の痛みを抑えてはくれませんね。トアラセット服用時はあまり効果を感じませんでした。セレコックスは多少和らげてくれているかもしれません。もう少し炎症が収まって痛みが小さくなってくると鎮痛剤の効果が上がるとか)

    • raramint より:

      hanako様

      辛い日々が続き大変ですが痛みなく過ごせる日が早く訪れるよう心からお祈り申し上げます。
      私の体験談が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
      良い便りお待ちしております。

  2. hanako より:

    raramintさん

    目覚めた瞬間からどこがどのように痛いかを探ってしまいます。
    「自分の身体の不調について考え過ぎて自分で病気を作ってしまわない」
    大切なアドバイスをいただきました。

    raramintさんはジョギングされていたのですね。
    私は普段でもジョギングは無理せいぜいゆる散歩ですが、これからは気候も良くなりますのでおすすめいただいたように外に出て体と心をほぐしたいと思います。

    ところで五十肩を経験された方は「ある日突然治った」とおっしゃるようですが、raramintさんもこのような経験をされましたか?

    • raramint より:

      hanako 様

      「ある日突然治った」確かに良く聞きますし、私の職場の人も何人か腕が上がらなくなった人がいますが、
      数か月で急に良くなったと言っていましたよ。
      更年期のホルモンバランスの乱れで関節に痛みが出る人もいるみたいです。
      軽く終わった人は夜間痛や安静時痛はなかったそうです。
      私の様に強い炎症と拘縮が起こった人は何もせず急に治る事はないと思います。
      私はリハビリで徐々に腕が上がるようになりましたので、このような経験はしていません。

      痛みが強いうちは何をしていても心が晴れませんよね。
      気分転換に歩いたり走ったりしている時にもあれこれ考えてしまいますし。
      それでも外の空気を吸って、季節の変化を五感で感じる事で人って癒されるものですよ。
      何かのテレビで見たのですが、笑顔を作る 口角を上げるだけでも前向きな気持ちになれるそうです。
      口角を上げてお散歩して下さい!

  3. hanako より:

    raramintさん

    コメントに返信いただきまして、ありがとうございました。
    また辛い気持ちに寄り添うあたたかい言葉の数々、本当にありがとうございました。

    「リハビリで少しずつ関節可動域が広がってくると夜間痛は落ち着くと思います」というお話、実は安静時痛・夜間痛が収まっていない段階でのリハビリに不安があったのですが「そういうことだったんだ」と腑に落ちました。

    内服薬についても詳しくお教えいただき、ありがとうございました。
    今日の診察で安静時痛・夜間痛について相談し、セレコックス一日2回服用の処方をしていただきました。
    筋弛緩薬のエペリゾン・ビタミンB12成分のメチコバールという薬名は初めて知りました。
    効果があるなら私もとつい思ってしまいますが「五十肩と言っても皆同じではないので、その人に合った治療がなされているんだと思いますので、私の話は参考までに!」とのお言葉をしっかり胸に刻みます。

    担当になってくださったPTさんがよく話を聞いてくださりまた丁寧に施術してくださいます。
    今日は睡眠姿勢での痛みが私の場合は肩ではなく肘に当てものをすると良いことを一緒に試して見つけてくれました。
    主治医は結構スパルタで、元々週2回ジムで有酸素運動をしていましたが(エアロバイクとクロストレーナーを足だけで)「身体が緩むので週3回やって」との指導がありリハビリと合わせると案外忙しいです。
    食事作り含め家事も工夫しながらやっています。
    痛みの初期に抑うつの状態になってしまいましたが、落ち着いて来ました。

    raramintさんが今後もお健やかに過ごされますよう、心から祈念いたします。
    本当にありがとうございました。

  4. hanako より:

    raramintさん
    はじめまして。
    「五十肩 闘病 ブログ」という検索ワードでこちらにたどり着きました。
    60代hanakoと申します。
    「一人で痛みと向き合うしかない孤独感」に今打ちひしがれています。
    2月から違和感があり4月に激痛が発症し5月末に整形外科受診しステロイドと局所麻酔の注射2回・トラムセット処方2週間で9月より理学療法が始まったところですが、現在右肩は拘縮して動かずまた安静時痛・夜間痛があり、左肩も発症しつつあり暗たんとした気持ちでいます。
    raramintさんは「週に1回の注射と毎日の内服加療」と手厚い治療を受けておられましたが、主治医との良好なコミュニケーションがあったのかと思います。
    週1可能な注射や毎日服用可能な飲み薬があるとは知りませんでした。
    差支えなければ薬剤名を教えてくださると嬉しいです。
    raramintさんのお子さんはPTの資格をお持ちとのこと、うちの子はOTです。
    コロナ禍必死に働く子に頼ることはできませんが、私も良い仕事に就いたなと思っています。

    • raramint より:

      hanako様
      こんにちは。
      ブログを読んで下さりありがとうございます。
      今、とても辛い状態なんですね。
      私も経験しているので肩の痛みだけでなく孤独感やこの先どうなってしまうのかという不安な気持ち
      痛いほど良く分かります。
      夜間痛で眠れませんよね。
      私の場合は肩の下に枕を入れて寝ていました。そうすると少し楽でしたので。
      私は左から始まり右も。
      左が少し動くようになった時だったので助かりました。
      私の様に酷い拘縮になる人は滅多にいないと言われました。
      hanakoさんは理学療法が始まったとの事ですが、私の場合ですが、リハビリに行く度に前回より動きが
      改善されて行きましたよ。
      自宅でのストレッチもPTに言われた事を毎日3回くらいはやりました。
      状態に合わせてこの動きも追加でやるようになど都度アドバイスをくれました。
      PTだけでは治せないから本人も努力が必要です。
      一緒に頑張りましょうと励ましてもくれました。

      注射ですが、私の場合は麻酔ではなくヒアルロン酸でした。製品名は忘れましたが・・・
      関節を包む関節包も拘縮しているのでヒアルロン酸で動きを滑らかにする目的で使っていました。
      注射をしたからと言って夜間痛が収まるような物ではありませんでしたけど。

      リハビリで少しずつ関節可動域が広がってくると夜間痛は落ち着くと思います。
      徐々に注射回数が減り月1回になり一度止めて痛みが強くなったら注射しましょうとなり
      それ以降一度も注射はせずに今日に至っています。

      内服薬ですが、痛み止めはセレコックスという薬で、整形では良く処方されるものです。
      一日2回服用します。
      筋弛緩薬のエペリゾン 1日3回服用
      ビタミンB12 成分の メチコバール 1日3回 こちらの薬は眩暈などの時に末梢神経系に効くようで
      眩暈の時にも処方され内服したことがあります。
      後は湿布を貼ることもありました。

      内服はかなり長期間服用しましたが、こんなに長い間内服して大丈夫なのか何度も確認しましたが、
      大丈夫ですよとは言われました。
      痛くなければ飲まなくてもいいとも言われたため、自分で
      徐々に内服回数を減らし、診察時に報告と確認をして、今はほぼ内服せずにいます。

      hanakoさんも不安な事は医師や担当PTに相談してみて下さいね。
      五十肩と言っても皆同じではないので、その人に合った治療がなされているんだと思いますので、
      私の話は参考までに!

      仕事復帰し1年たちました。
      今もまだ週2回ペースでリハビリに通っています。
      お互い辛いですが上手く付き合うしかないですね。
      もうじき夜間痛は落ち着くと思います。
      お大事になさって下さい。

    • raramint より:

      hanako様
      夜間痛は五十肩に特有の症状らしいですが、本当に辛いですよね。
      寝返りもおいそれと出来ない。
      肘にあて物をするのが楽という事に気付いて良かったですね。

      今はまだ辛いでしょうけど徐々に夜間痛は無くなりますから
      担当のPTと二人三脚で辛さを共有しながらリハビリを頑張って下さいね。
      話を聞いてくれる方が担当になってくれて心強いですね。

      セレコックス処方されたのですね。
      人によっては精神安定剤を処方される事もあるみたいです。

      Dr.はスパルタなんですね!
      ジム通いで筋力を維持することも大事ですが、
      積極的に外に出て社会との関りを持つ事自体もメンタル面での支えになるのでは?!

      どうしても一人で過ごす時間が長いと自分の身体の不調につて考え過ぎて
      自分で病気を作ってしまいます。
      忙しい位で丁度よいのかも知れませんよ。

      私はジョギングやウォーキングをしてとにかく外に出るのを日課にしていました。
      家事にも工夫が必要ですし、衣類なども大きめで伸びが良い物を選び
      可動域制限があっても脱ぎ着がしやすい物にしたり。

      今は腕は真っ直ぐ上がるようになりましたのでもう一息なんですが
      関節包とその周囲の組織が硬い状態でそこを改善するためのリハビリをしています。
      ここからが長いよと主治医には言われました。
      でもめげずに背中を搔けるようになるのを目標に頑張っていますよ。

      ご自分が辛い時に私の事を気遣って下さりありがとうございます。
      このブログが少しでもお役に立てたなら光栄です。
      焦らずに一歩一歩頑張りましょうね。
      hanakoさんもお体ご自愛下さい。
      また何かございましたら気軽にメッセージ下さいね。
      では また!!!

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