冬になると静電気が発生し、ドアを開ける時や布団カバーを取り換える時などに痛い思いをします。
皆さんも一度は経験したことがありますよね。
今日は静電気について調べて対処方法などをまとめたいと思います。
静電気のメカニズム
静電気は摩擦によって発生します。
人が動くことで、空気と人体、または衣類と人体、上着と下着の摩擦などで発生しています。
衣類の摩擦や歩くことによる地面との摩擦で人体は常に静電気を帯電しています。
原子は、原子核と電子からできていますが、原子核はプラスの電荷を持ち、電子はマイナスの電荷を持っています。摩擦によってこすれあっている2つの物体の一方からもう一方に電子が移動することで、電気的な性質が偏ります。
この状態を帯電といいます。
接触した2つの物体がプラスとマイナスに帯電した状態では、2つの物質は、互いにくっつきあいます。例として、ストッキングをはいた脚にスカートがまとわりつく現象がこれにあたります。
帯電しているものには、空気中の微粒子がくっつきやすくなりますので電気を帯びたホコリや花粉なども吸い寄せられることになってしまいます。
また、ドアノブや鍵穴に触ると静電気で痛みが走る現象についてですが、人体に帯電していた電気が、金属に触れることで一気に放電されるからおこるそうです。
車のキーやドアのノブなどは、「できるだけゆっくりと電気を逃がす」ことがポイントです。たとえば、いきなり指先でドアに触ると、尖った部分同士で急速な放電が起こりやすくなるのので、指先ではなく手のひらで触る、壁を触って自分のからだに帯電した電気を逃がしてからドアを触るといった工夫をすると良いでしょう。
静電気を防止するための4つの方法
人が生活していると静電気の発生は避けられませんが、ちょっとした工夫で減らすことはできます。
対処法を4つ挙げていきます。
1 適度な湿度を保つ
静電気は、気温25度以下・湿度20%以下の環境で発生しやすくなります。
つまり、適度な湿度があれば静電気は発生しにくくなるという事です。
乾燥しがちな冬は静電気が発生しやすく、逆に比較的湿度が高い夏は発生しにくいのは、そのためなのです。
2 静電気防止スプレーや柔軟剤を利用する
市販されている衣類用静電気防止スプレーの成分である界面活性剤や、洗濯用の柔軟剤は、水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(疎水基)がくっついた形をしています。
「静電気の発生を減らす」「発生した静電気を逃がす」という2つの働き帯電を防止し、静電気を発生しにくくします。
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3 衣類の素材を選ぶ
帯電列で、できるだけ近いものどうしを組み合わせて着ることで、静電気を防止できます。
例としては、フリースはポリエステルなので、木綿のシャツを組み合わせたほうが静電気が発生しにくくなります。
4 導電性繊維を活用する
摩擦などで静電気が発生しても、電気を逃がすことで帯電は防げます。
導電性繊維といって電気を通すことで空気中に電気を逃がす事ができる繊維があります。
導電性繊維は、金属やカーボンなどを含んでいます。帯電した布の表面に導電性繊維が接触することで、「コロナ放電」という現象が発生し、空気中にイオンが生じます。このイオンと、帯電した布の電荷が中和していくことで、帯電を解消できます。
まとめ
大事なのはたまった電気をうまく逃がす事と、静電気を発生させづらい状況をつくる事です。
冬になると静電気で痛い思いをするのはこのような静電気発生のメカニズムがあったからなのですね。
対処法が分かれば静電気におびえることもなく過ごせますよね。
冬になると静電気に悩まされている人も、こうした工夫でかなり快適に過ごせるようになります。
ぜひ、試してみてください。
少しでも参考にして頂けると幸いです。
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