自宅で最期を迎えたいというニーズに沿って自宅で闘病できるような支援も整備されてきていますが、そのためには、家族の理解や受け入れる為の環境整備、場合によっては仕事を休職するなど様々なハードルがある事でしょう。
病院で最期を迎える事がやはり一番多いのではないでしょうか?
そこで今回私が経験した病院で家族が亡くなった後、どのような流れで家族葬を行い、かかる費用や現金をどれくらい用意すればいいのかについてお話しようと思います。
病院で亡くなった時の流れ
① 危篤状態なので来てくださいと病院から呼び出されます。
② 家族が到着すると家族の前で医師が死亡確認をします。
③ 暫くの間家族だけで過ごさせてくれます。
④ 15分位すると看護師がエンジェルケアをする為に家族は控室などで待機します。
⑤ その間に葬儀会社を探し手配して、どれくらいで葬儀会社の人が迎えに来れるかを確認しておく。 (葬儀会社にあてがない場合は看護師さんに聞くと教えてくれると思います。うちはやわらぎ斎場で行う事にしました。)
⑥ エンジェルケアが終わり霊安室に異動しお迎えが来るまで待機。
※霊安室では必ず1人は遺体のそばについていなければなりません(知らせたい人に連絡をする)
⑦ 死亡診断書を事務で受取り、死亡退院の手続きを済ませる。(死亡診断書は5部位コピーしておきます。保険など手続きの際必要になる場合がある為)
⑧ 葬儀会社が迎えに来る。(車で家族が来ていない場合は数名は葬儀会社の車に同乗できます)
葬儀場での流れ
喪主は悲しんでいる暇もなく、葬儀の打ち合わせをしなければなりません。
この時点での打ち合わせでどのような葬儀にするのかを決めて葬儀に係る細かい事を決めていきます。
打ち合わせ内容
① 家族葬か一般的な葬儀にするか
② 祭壇はどうするか(グレードによって金額が高くなる)
③ 棺をどのタイプにするか(棺に掛ける布を使うのか、使う場合、布の色をどうするか)
④ 骨壺に掛けるカバーの色(うちが使った葬儀場では基本的な物は女性は赤、男性は緑ですが、故人の好きだった色に変更できました。ただし、お金はかかりますが)
⑤ 喪主が誰なのか確認し、施主をたてるのかなどの確認をされる
⑥ 新聞に記載するかどうかと、載せる場合どのタイミングで載せるのか(葬儀前に、いつどこで葬儀が行われるかや葬儀終了で載せるなど)
※葬儀の日程を乗せると自宅に人がいない事が分かってしまうため、泥棒に狙われる可能性がありますご注意下さい。
⑦ 香典返しを選ぶ
⑧ 葬儀場での食事の人数や種類
⑨ 宿泊する場合の寝具のレンタル人数(最近は泊まらない事も多いそうです)
⑩ 葬儀会社に問い合わせが来た場合の対応について(教えても良いのか、教えないのか等)
⑪ 遺影に使う写真をいつまでに渡せば良いかの説明
⑫ 最終的にかかる費用について
⑬ お通夜の流れ
⑭ お寺の確認(宗教や宗派)
⑮ 告別式の流れや送迎バスに乗る人数等
⑯ お坊さんの人数
大まかにですが、このような内容を、喪主が中心となり打ち合わせをしていきます。
あれもこれもと選んでいくと家族葬でも200万円位になってしまい、予算を大幅にオーバーしてしまいました。そこで、少しずつ選んだものを外していく事にして最終的に100万円位に収まるようにしたのです。
お寺への連絡は誰がする?
お寺には喪主が電話で葬儀の件を伝え何時に来れるのかを葬儀場のスタッフに伝えます。
お寺に払うお布施は現金で準備が必要で、お寺の宗派や格式によっても変わるそうです。
いくら包めばよいのかや戒名についてはお寺さんに聞くと教えてくれますのでこの機会に確認しておくと良いでしょう。
うちの場合は35万円かかりました。
これは相場から言って安い部類だそうです。
この金額の中には戒名をつけてもらう分の金額も含まれています。
お布施は最終日に納めます。
今はコロナの影響で初七日などの法要も出来ない事が多いそうでうちのお寺さんは六七日の法要までを行ってくれました。費用はすべて込みでした。
現金が必要な事
① お寺さんへのお布施(35万円)
② 火葬場での控室の使用料(23,000円)
最終的にかかった総額
葬儀代金+お布施+火葬場控室使用料+食事代など合わせて約150万円家族葬を24名(小さい子ども6名含む)で行った時の金額です。
まとめ
葬儀の費用は最終日に清算しますが、カード払いが可能でした。大手の斎場だったからかもしれませんので葬儀を行う場合は確認してくださいね。
お布施は現金払いなので50万円位は現金の準備が必要になります。
急な事で、頭が真っ白の状態でも葬儀の話をしなければなりません。
悲しんでいる時間すらありません。
話づらい事ではありますが、元気なうちに葬儀について話しておくべきですね。
戒名一つにしてもグレードがあり、金額が変わってきます。
戒名の違いについてお寺さんに聞くと高くても安い戒名でも、あの世に行ってからの待遇に変わりはないそうですよ。
生きている人の見栄とかそういった類の話のようです。
それと、故人の経歴や生前どのような人だったかなど聞き取りがありますので元気なうちに聞いておいてください。
戒名をつける時の参考にするようです。
葬儀が終わると役所関係の手続き回りをしなくてはいけません。
それとは別の話ですが、火葬するために許可が必要なので、死亡届を役所に出して火葬許可書を貰っておく必要がありますので、当日か死亡2日目までに必ず手続きを行って下さい。
役所関係の手続きについては別の機会にアップしたいと思います。
少しでも参考にして頂ければ幸いです。
よろしかったら、他にもトピックスのサイトで、私の気になったことなどを書いていますので、訪問頂けますと嬉しいです!
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