ひと昔前、丁度今３０歳位の人が就活をした頃は就職難、就職氷河期と呼ばれていました。
ご存じの方も多いと思います。
しかし、今は真逆で就活をする学生より人材を募集する企業の数が上回っている状態。
売り手市場と呼ばれる今日この頃です。
学生は平均2.4社から内定をもらっているというデーターがあります。
複数の内定を貰っても体は一つなので、最終的どこか一社に決めて他は断らなければなりません。
学生側から見るとそこが大変悩ましいな問題なのです。
断りの電話の時に怒鳴られたり、ねちねち言われたりなどの体験談がSNSで拡散されていて、
それを見て『不安』に襲われるという現象も…
辞退の連絡もLINEで済ませたり、会社が営業していない時間にあえて電話をして、繋がらなかったからメールで連絡を入れましたなど、直接やり取りしないで済ませてしまう学生まで現れる始末。
連絡を入れたならまだマシで、そのままスルーする人もいるんだとか…
そのまま連絡をせずフェードアウトをする場合、企業側だけでなく大学にも迷惑がかかり、
後輩の採用にも悪影響が出てしまいます。
社会に出ようとしている人間がこれではいけません。
最低限の礼は尽くすべきです。
企業側からすれば面接や準備などに人件費を割いて、内定を出したのにあっさり断られる
のはかなりの損失。
一説には一人の採用に５０万円のコストがかかるとも言われています。
怒りたく成るのも当然かも知れません。
最低限の責任を果たせない人間を採用しなくて、ラッキーだったと考える事も出来ませんか？！
就活生の中でも内定を貰える人ばかりではなく、全く貰えない人もいると思います。
引く手あまたで選び放題であれば、内定後にも、もっと自分にとって良い条件の企業があるかも
と思い他の企業の面接を受ける。
人間は欲張りですから仕方ないですが…
企業側はいち早く有能であると判断した学生をキープしたい。
それぞれの立場で様々な思惑がうごめいている訳で、このような事態が巻き起こっているんだと思います。
内定辞退は贅沢な悩みなのかも知れませんが本人にとっては切実！！
”そこで最近入手困難な爆売れ商品”があるそうです。
その名は『内定辞退セット』
正式には日本法令 内定辞退セット という商品で税込み 550円
企業に対して失礼なく円滑に内定辞退が出来るセットだそうです。
メールなどで辞退を申し入れる人が多い事を受け、このセットが開発されてそうです。
中には専用の便せんと封筒、なぞるだけで綺麗に失礼のない手紙が書ける下敷きが入っている。
更に就活の専門家による解説の動画付き。至れり尽くせりのセット内容。
先月発売開始になり初版で5000部完売し、今も品切れ状態なんだとか。
アイディア一つで商売になるんだなぁ～
社会情勢を見極め、時代の波に乗って瞬時に売り出し結果を出す。
凄い人がいるもんだ。
就活のスケジュールについてですが
大学３年 ６月から翌３月 企業で職業訓練
３月 エントリー開始
大学４年 ４月～１０月 試験、面接
６月頃から内々定
１０月 内定式
内定式までに１社に絞る（原則）
このような流れになっています。
企業側も人材確保のため必死で、就職活動を今終わらせれば内定を出す、という
企業が就活を終わらせる事を強要する、いわゆる『オワハラ』が社会問題になっています。
”『オワハラ』とは就活終われハラスメントの略”で、内定者に他の企業を受けさせない妨害行為。
実際に『オワハラ』に当たるのは下記に記したようなケースらしいです。
・内々定を出すので他社への就活を辞めろ
・内々定なのに内定承諾書の提出を求められた。
最近はSNSに書き込まれるのでオワハラは減ったそうですが、『オワハラ』の経験者は13.4％いる
というデーターがあります。
そこで企業側も人材確保の為に、あらゆる対策を講じている訳です.
一例をご紹介すると
・内定後に懇親会などを開き積極的に学生とコミュニケーションをとり、不安を
払拭し人材を確保するという囲い込み
・親に向けて懇親会を開き、親の意思を確認し採用につなげる『オヤカク』
企業側にとっても切実な話ですね。
この話を聞いて
・人に対する思いやりのなさや、相手の立場にたって考えてみる想像力の欠如。
・コミュニケーション下手で自己中な現代人の姿。
そんなイメージが湧いてきました。
法律的には内々定後、内定後、就職が決まった後でも断ることはできるそうです。
断るなら早めに！！
自分もスッキリするし、企業側も新しく人材を確保するのに動けるし、お互いにとってプラス。
いずれにせよ、正しい対応をするのにマニュアルが必要な時代だという事ですね。
就活生の皆さんはマニュアルに沿って早く解決して下さい。
時は金なりということわざがある様に、時間を無駄に使う事が一番の損だと思いますので。
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